城南祭スペシャル2
2019年11月4日 07時55分演劇「いのちなる海」 ~故 古谷和夫氏に捧げる~
1年生の総合的な学習の時間で調べた内容を演劇にしました。
戦後の大景気から一転、イワシが取れなくなり宇和海の漁村は疲弊してしまいます。遊子漁協も赤字で経営の危機が迫っています。
若くして専務理事に押し上げられた古谷和夫氏は、真珠養殖業に目を向けます。
真珠養殖、ハマチ養殖など経営が順調になり、生活が安定する中で、より多くの収入を得ようといかだの増設を行ったり、養殖真珠の数をごまかすようなことがおこります。
古谷さんは「家族が安定した漁業を行うこと」「都会の平均収入より少し良い収入を保障すること」を目標に持続可能な漁業経営を訴えていきます。漁業経営計画の管理、共済保険お全員加入など、漁協のリーダーシップを強める中、真珠やハマチの大量死にぶち当たります。
古谷さんが取った行動は、愛媛大学理工学部に依頼して、ハマチの適正量調査を行うこととなります。
多くの反対を乗り越えながら15年間の調査により、持続可能な漁業の方法が確立されます。
一時期は、養殖魚の危険性が一部の報道より行われ、魚の値段が急落しますが、遊子漁協婦人部が立ち上がり、デパートでの促進販売を行います。
魚貝藻類慰霊の塔の前で、古谷さんは城南中生に語ります。先祖から受け継いだ「いのちなる海」を子孫にも残さなならんのです。
持続可能な社会を目指す城南中学校の教育目標を50年も前から実践してきた古谷和夫氏の残した業績は余りにも大きく、古谷和夫氏の訃報に対し、深く哀悼の意を示し演劇を持ってその業績を広く周知したいと考えております。11月18日 午後から地元遊子小学校にて公演予定をしています。