大豆は「畑の肉」と言われるほどたんぱく質が多く、カルシウムや鉄分もたっぷり含まれています。その大豆から作られた豆腐の水気を切って油で揚げたものが「厚揚げ」です。厚揚げの表面は、油揚げのように固いですが、内部は、ほとんど豆腐と変わらないので、生揚げとも呼ばれます。
　厚揚げは、水分が抜けているので豆腐に比べてカルシウムが約２倍、鉄分が約５倍と栄養がグンとアップします。また、表面だけを揚げることで、豆腐の食感を残したまま香ばしさが加わっており、味のしみこみもいいです。そして、表面が茶色い衣のようになっているので、豆腐のときと比べて、形がくずれにくくなっています。そのため今日の給食のように煮物などに使わわれることもあります。